「飲食店店長の心構え」をご覧くださり、まことにありがとうございます。

常に前向きに攻めの姿勢を崩さないようにという心構えから、そんなタイトルにしました。今の時代は節約志向に傾きつつあり、外食から内食へと食の変化が移り変わってきています。ますます外食を取り巻く環境は厳しくなりますが、こんな時代だからこそ、攻めの姿勢は崩さないように心がけたいものです。このブログを通じて、役に立ったとかお店に取り入れてみたなど、なるべく飲食店で働く方々にお役に立つ情報を発信しようと思っております。よろしくお願いします。

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2010/12/24

飲食店経営指標とは

飲食店を経営するうえで、経営指標となるものがあります。経営指標のひとつとしてFLコストが挙げられると思いますが、それ以外にも「このくらいが目安だよ」というもがあります。たとえば、原価率(F)と人件費率(L)の合計が60%以内、固定費は20%以内、賃借料は10%以内というのが健全経営を続けていく上での、ひとつの目安といわれています。また原価率は食材ロス率も加味した上での数値でなければなりません。単純に全ての飲食店に当てはまるということはありませんが、この指標は業種によっても異なるということは言うまでもありません。また、最近はこの数値に関しても、業態別に言われていることもあります。数年前の資料では、ある業態では収益力は高まりつつあるが、企業間格差は拡大の一途。年間売上高は前年比2086万円増の1億8950万円、率にして12%増と、2年連続で大幅な伸びを示した。原価は前年より1.5ポイント上昇、従業員数も0.9人増加しているが、販管費率を1.8ポイント落としたことが奏功し、経常利益率は0.4ポイント高めて2.9%となった。総資本経常利益率も1.2ポイント高まり5.1%に改善。損益分岐点売上高は依然上昇傾向にあるが、事業規模の拡大が進んだことで、経営安全率も5.2%と97年の水準を上回った。ただし、黒字企業の割合は29.4%と低い。回転寿司店の競争激化や、立ちの寿司店が苦戦している状況は今なお続いており、勝ち組みと負け組みの二極分化が際立ってきたようだ。さらに別の業態では年間売上高は1億2329万円で、前年から117万円の微増。2000年はそば居酒屋の流行などもあり、前年比19%増と大幅に売上高を伸ばしたが、2001年もその勢いを何とか持続した格好。原価率は前年より1.1ポイント上昇して38%と、年々高まる傾向にあるが、逆に販管費率は同0.9ポイント減と3年連続低下。また、1人当たりの売上高は前年を割ったが、人件費も低下しており、バランスを保っている。経常利益率は前年より0.2ポイント高まり3.5%、経営安全率も同0.3ポイントアップの5.2%と上昇している。総資本経常利益率こそ前年を下回ってはいるが、収益力ははまずまずの状態をキープしていると言っていいようだ。夢を現実にする、それも豊かな現実にするには相当な努力が必要です。飲食店経営は誰もが新規参入しやすいのでやりたがります。しかし、開業後10年生き残っている割合は10%しかありません。中小企業の経営指標をみても飲食店の最終利益は限りなくゼロに近いのです。また、経営指標ではありませんが、経営に役立つ分析手法のひとつにABC分析というものもあります。ABC分析とは重点分析とも呼ばれ、数ある項目を整理し、重要度の高いものから順にならべて重要性の高いか低いかによってA,B,Cという3つのグループに分類します。このなかのAグループを重点管理することにより効率的な管理をしていこうとするものです。反対にB,Cを重点管理しAに引き上げる販売戦略、原価管理等多様な利用の方法があります。20対80の原則がありますが、Aという2割のグループを管理することにより全体の8割の売上金額・在庫金額・製造金額・工事金額が管理できてしまうことになるわけです。この分析の画期的なところは、効果がすぐに期待できること、誰にでも簡単にできること、いろんな分野に活用できることなどが挙げられます。経営管理の最強ツール「ABC分析」を活用し営業戦略・販売戦略・在庫管理・原価管理等の重点管理に用いると効率的な経営管理ができます。

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